久しぶりの投稿になります
先日身寄りなし老人含め老後の重要場面での意思決定についての研修会に参加してきました
とても有意義な研修会で大変勉強になりました
その研修会の中で講師が言われたのが遺言の重要性もそうですが、その前段階の「本人の意思決定の部分の重要性が抜けている」と。
財産分与について遺言を残す方はいるが、自分が意思能力、事理弁士能力がなくなった場合に誰に頼るのか、病院での治療方針をどういった形にするのか等の意思決定権を担う者の指示が全くされていないという内容でした。
私も常日頃から遺言は大切だと言ってきましたが、死後のことではなくその前段階のアプローチが抜けていたと思います。
講師曰く、大切な意思決定をする場面で本人が元気であれば問題ないが、意思能力がない場合誰がその決定をするのか?
一昔前のように家族が全て後の面倒を見るような事も難しくなっています。
家族の形も変わってきており生涯独身でいる方や、家族がいても疎遠になっていたり、頼れない場合もあります。
今現在の制度設計が昭和初期の「家族ありき」としたものであるので時代に合わなくなっています。
これからますます老人社会になる日本において、非常に大切で喫緊の課題でもあると感じました。