皆様残暑お見舞い申し上げます
前回の投稿から気付けば2ヵ月が経っていました
7月から環境が変わったとはいえ、もう少し頻繫にコラムを書きたいとは思っています
さて今回のテーマは 空き家問題
ニュースを見られた方はご存知かと思いますが足立区で初の行政代執行による空き家解体が行われました
行政代執行とは法律に基づく行政からの要望に対して義務者がそれを履行しない場合に行政側が変わってそれを行い、
掛かった費用を義務者に請求するというものです
今回の足立区のケースでは解体費用が約400万円
行政が直接何かしらの工事をした場合、民間業者よりも2~3割高くつきます
今回の空き家の所有者も早く自分で動いていればもう少し安く出来た事でしょう
所有者は自分のせいで老朽化したのではないとゴネているようですが、行政代執行の費用は行政代執行法第6条により
国税滞納処分の例によりこれを徴収することができる、とあります
つまり重要な税金を納めていないことと同じ扱いになり、最悪の場合財産差し押さえになります
今回の所有者も相続の時に放棄するなり、相続しても管理をプロに任せるなりすれば今回のような事にはならなかったでしょう
このような空き家に対する行政代執行はこの先どんどん増えてくると思われます
いま日本が抱える深刻な問題の一つに空き家問題があります
もしこのコラムを読んでいる方の中でご自身が住む予定のない物件を相続した、相続する予定であるという方は面倒臭がらず
きちんとプロのアドバイス等を聞くことをお勧めします